リハビリテーション科

Department of Rehabilitation

診療科の紹介

 リハビリテーション科では、入院後直ちにリハビリテーションの必要性を判断し、医師とともに理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士、看護師、ソーシャルワーカーなどが、それぞれの専門性を発揮して、患者さんを中心とした包括的なアプローチを迅速かつ丁寧に行っています。また、急性期治療が終わった後、在宅に戻るのにもう少し自宅環境を整える必要のある患者さんは、地域包括ケア病棟で集中的なリハビリテーションも実施しています。

 退院後の生活に助けが必要なときには、介護保険などの社会資源の利用相談も行っています。

外来診療

 リハビリテーション科では、スポーツ外傷などに対するアスレチックリハビリテーションにも力を入れており、仕事や学校でリハビリテーションに通えないことが無いよう、夜診(毎週火曜日17:30~20:00)を行っています。また、ロコモティブシンドロームなどの加齢に伴う骨・関節疾患(膝や腰の変形など)に対する外来リハビリテーションも積極的に行っています。

 なお、当科では、患者さんの待ち時間を短縮するため、完全予約制を導入しております。予約せずにご来院された場合、長くお待ちいただくことや別の日に予約をお取りいただくこともあります。事前予約にご協力をお願いします。

診療実績

 リハビリテーション科では、学会や院外での研修会に積極的に参加しています。特に、学会発表は年間15演題以上行っており、学術的な取り組みには非常に力を入れています。体力医学会や臨床スポーツ医学会、JOSKAS、脳卒中学会など専門職の枠を超えた学会での発表も数多く行っており、幅広い知識を身に付けたスタッフが揃っています。

 また、国内に限らず海外での研修にも参加する機会があり、専門分野に分かれてより高いレベルの知識や技術を習得して、常に患者さんに最良の医療が提供できるよう日々研鑽を積んでいます。

センター機能

リハビリテーションセンター

 様々な病気や事故などによって生じた障がいをお持ちの患者さんに対して、機能回復練習から社会復帰までの一貫した援助サービスを行う施設です。理学療法、作業療法、言語聴覚療法などを組み合わせ、患者さんに合ったオーダーメイドのリハビリテーションを提供します。また、病院でのリハビリテーションだけでなく、必要に応じて介護保険の適応についても検討し、メディカルソーシャルワーカーとともに地域の中で暮らしていくお手伝いをし、介護保険をお持ちの方は、介護支援専門員と連携を取り、安心してご自宅で生活できるように支援いたします。

設備・環境のご紹介

リハビリテーション室
 お一人お一人にあったリハビリプログラムが、多職種で行えるような明るく、開放的な空間です。急性期~生活期まで個別プログラムを実施いたします。
ADL室
 各家庭環境に合わせた練習が行えるように、日常生活動作練習空間を用意しました。ここでは、IHを使って調理練習もできます。
言語聴覚療法室
 この部屋は、集中してリハビリテーションに取り組めるよう、完全防音室になっています。Mini-Mental State Examination や WAIS-Ⅲ、SLTA標準失語症検査などを行うことができます。

スタッフ教育

新人教育

 プリセプター制度を採用し、新入職員に対して必ず先輩が付き添う形で、患者さんの治療から書類作成に至るまで優しく丁寧に指導しています。もちろん、二人で解決できなければ、3人目、4人目の先輩が控えているので安心です。

院内勉強会

 触診や治療方法などの実技勉強会だけでなく、常に医学的な知識をブラッシュアップできるよう座学の勉強会も月に一度行っています。また、症例検討会やチームでの患者さんに関する検討会も週に一度実施しています。

学会発表

 1年目から積極的に学会への参加・発表を行っています。初めは先輩が丁寧に指導しますので、日々の臨床の疑問を解決する形で発表ができます。学会で最新の知見を勉強し、伝達講習をすることで知識を共有しています。

カンファレンス

 隔週で、脳外科・整形外科など、多職種でカンファレンスを開催。チーム医療を重視しています。

チーム医療