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山本院長のこぼればなし、あれこれ。
私は院長の山木垂水と申します。このコーナーは、医療に関することだけに留まらず、私のやっていること考えていることを、ふだん着でお伝えします。
第7話
あけましておめでとうございます。
 平成17年の年頭にあたりこの年が皆々様にとりまして安らかで実り多い年になることを祈念申し上げます。昨年は世界規模で大きな自然災害が生じた年でした。本年はこのようなことがない一年であることを願わざるをえません。さて、このコーナーもいろいろな忙しさにかまけて、随分御無沙汰してしまいました。今回はわたくしの目からみた最近の京都九条病院について感じている二つの事柄についてお話しします。

2005年元旦のお花
 一つはわれわれの病院がいろいろな職種で、あるいは職種の壁を完全にこえて非常に力強く活発に「動き出している」ということです。2年前(財)日本医療機能評価機構の認定病院に認定されましたが、その後この認定基準は年を追うごとによりよい医療機関としての有るべき姿を追及し、より厳しい基準がもうけられて来ています。これらは医療を受けられる患者様はもとより、医療に従事しているすべての職員にとって安全で、安心な療養環境を構築するうえでごくあたりまえな事がらです。そのため新しくさまざまな院内の新しい組織や委員会の立ち上げが要求されています。前回の(財)日本医療機能評価機構認定審査受審の時は、受審の3年ぐらい前からいわゆるtop downでさまざまな事がらが決まっていったことが多かったと思います。しかし、最近は少し違ってきています。つまり、検討しなければならないさまざまな事がらに対し、多くの人が「動きだしている」のです。つまりよりよい療養環境をつくるため職員の中からいろいろな考えが噴出し、すごいエネルギーとなって「動き出して」います。病院長のわたしも各種委員会で職員からでてきたすばらしいアイデアを聴く立場になっていることがしばしばあります。そのような職員の姿をみているのは実に頼もしく、感慨深いものがあります。

 英語で「動く」という言葉のもっとも簡単な訳は『move』でしょう。『move』という言葉を英和辞典で調べてみますと「ものを動かす、ものが動く」といった意味の他に「人を感動させる、気を起こさせる」という意味も大切な意味として挙げられています。まさにわれわれの現在の状態はこの後者の 『move』の要素を多く含んでいると思います。

 話は変わりますが、われわれの京都九条病院の一階のエレベーターホールには比較的大きなスペースがあります。以前よりそこには常に大きな生け花が置かれていました。約1年前までは本職の華道の先生が毎月すばらしい作品を展示されていました。外来患者様のみならず入院患者様やお見舞いの人々、職員に安らぎがもたらされていました。しかし、生け花を1ヶ月間同じ綺麗な状態で保つことは困難です。

 ところが昨年の春からその生け花に変化がでました。明らかにこれまで生けていた人とは違う雰囲気の生け花が1週間に2回ずつ新しくなるようになりました。しかも、毎週違った雰囲気の生け方になっています。確かめてみましたところ、病院の2人の職員が交代で生けるようになったためでした。以前はプロの人が生けていたのですが、その腕前に勝るとも劣らない見事なものです。また、以前より親しみのもてる暖かいものに変わったように思えます。患者様や職員の評判は上々で、その時々の花にふさわしい俳句を花が変わる度に色紙に書いて添えて下さる入院患者様までおられました。「静」の美しさ,偉大さを感じる毎日です。

 今年も京都九条病院はつりあいのとれた「動と静」の精神をもって地域医療に少しでも貢献できますよう職員一同努力いたします。皆様におかれましてはこれからもよりよい病院づくりのためによろしくご指導いただきますようお願い申し上げます。
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