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山木でございます。このコーナーも仕事の忙しさにかまけてなかなか手が着かずにおりました。申し訳ありません。さて、今回、われわれの京都九条病院は2003年2月17日付けで財団法人日本医療機能評価機構から認定病院と認定されました。
この機構は病院をいろいろな側面から客観的に評価するものです。2003年2月17日現在、日本中で855病院が認定を受けています。われわれがこの評価を受けようとした最大の理由は、われわれの病院の基本理念である「良質な医療を安定的に提供すること、さらに常に最大限最高の医療の提供をめざす前向きな姿勢を持ち続けること」をめざし積み上げてきたいろいろなハードやソフトが、客観的にはどのような位置にあるのかと言うことを知り、ご批判を受け、われわれのもとめる病院の理想の姿に一歩でも近づくための指標にしたかったことです。したがって、正直に言ってこの評価を受けるために新しく何かをしたというわけでなく、ありのままの病院を評価していただきました。しかし、その第一回目の評価は「評価できない」というものでした。その不可とされた理由は2つあり、1つは病院の構造の問題であり、簡単に改善のできるものでした。しかし、もう1つの問題は「院内の分煙が不十分」と言うものでした。それまでわれわれは談話室の一角に公的機関で比較的よく使用されている分煙器を備え付け、その場所のみ喫煙可としていました。
ところが、今回の評価はもっと厳しく分煙をするように、とのことでした。そこで、スタッフが集まりいかに分煙すべきかを考えいろいろな案がでました。喫煙が健康に悪いことは医学的に全く疑う余地のないエビデンスです。また、一般の社会でも,喫煙に対する厳しい規制がなされています。われわれは目からうろこが落ちました。「健康に悪い喫煙を、健康を提供すべき病院内で許しておいてよいのか?」答えは一つしかありませんでした。「京都九条病院内全館禁煙。これは当然病院職員も含む」しかし、これには当然大きな危惧が存在しました。人に隠れて吸う人はいないか?そのため火事等がおこらないだろうか?愛煙家の患者さまの受診、入院が減るのではないか?愛煙家の職員が退職するのではないか?等々いろんな意見が出ました。われわれは1ヵ月の間「病院中に禁煙になるので協力をお願いしたい」とのご案内を病院のいたる場所で行い、全職員のネームカードに禁煙マークのステッカーを貼り、十分患者さまにご説明した上で2003年1月20日をもって決行したのです。
そして愛煙家の患者さまや病院職員のための禁煙サポートキャンペインをはりました。それは、この決定がなされた2002年12月20日から翌年3月まで患者さま、病院職員を問わず、医師および薬局長が禁煙指導教室を行い、希望者には無料でいわゆる禁煙のためのガムや、パッチを提供するというものでした。この禁煙サポートキャンペインには7名の入院患者と3名の職員の方が参加し3名は完全に禁煙に成功し、他の方々も現在継続中です。不思議なことにわれわれが危惧していたような事は現在全く起こらず、患者さまも院内では完全禁煙をしていただいております。クレームはほとんどありません。
いまのところ「案ずるより、生むが易し」と言ったところでしょうか。やはり病院職員が「医療に携わるものが、病院で喫煙することはできない」という強い意志で一致団結したから成功したのだと思います。このことは、財団法人日本医療機能評価機構から非常に高い評価をうけ認定となりました。
ここに、愛煙家の患者さまやお見舞いに来られる方々のご理解とご協力に深く感謝いたします。また愛煙家の職員にも感謝します。今後もわれわれの京都九条病院この評価に値する病院としてさらに努力をいたします。全くタバコの臭いのしない病院は気持ちがいいですよ。なお、京都九条病院の評価結果の詳細はインターネットの財団法人日本医療機能評価機構ホームページでご覧いただけます。 |
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