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山本院長のこぼればなし、あれこれ。
私は院長の山木垂水と申します。このコーナーは、医療に関することだけに留まらず、私のやっていること考えていることを、ふだん着でお伝えします。
第10話 (平成18年4月6日掲載)
■壇上、右から二人目が筆者
山木です。このところ、大変多忙でこのコーナーのことが気がかりでしたがサボっていました。申し訳ありませんでした。 さて、今回はわたくしが会員である京都府医師会の活動の中で、わたくしの関与している委員会のひとつについてご報告をさせていただきます。 京都府医師会(http://www.kyoto.med.or.jp)は3年前から「医療安全対策委員会」を立ち上げました。わたくしはその発足の時点から委員として参加しており、3年前は副委員長、そしてこの2年は委員長をさせていただいております。この委員会には2つの小委員会があります。ひとつは医師会会員向けの医療安全対策に関わる活動であり、もうひとつは一般府民の方々とともに医療の安全を考えていこうという活動であります。特に後者の小委員会には委員会のメンバーとして、医師のほか、患者さんの代表、看護師、薬剤師、弁護士やさらに京都府、京都市の医療安全相談を担当している方々にもご参加いただき、京都府医師会の委員会の中ではきわめてユニークな活動を続けております。この小委員会の最大の目的は、広く京都府民の皆様に開かれた医師会を目指して、「医療安全シンポジウム」を年一回公開で行うことです。この「医療安全シンポジウム」は3年前から始まっており、医療を受ける患者さんと医療を提供する医療従事者が相互に理解しあえる関係を持ち、安全で安心な医療を行うため、府民の皆様と京都府医師会が直接ひとつの場所でさまざまな医療問題について話し合う場として作られたものです。その目指すところは、そういった相互の信頼関係に基づいた「新しい医療文化」を構築することです。 そのような趣旨で第1回は一昨年2月28日「患者のあり方、医者のあり方」というテーマで弁護士、患者さんの代表、京都府医師会医師にそれぞれのお立場から口演していただき討論を進めました。また第2回目は昨年2月5日に「新しい医療安全文化を目指して2005」というテーマで開業医の医師、看護師さん、薬剤師さん、患者さんの代表、京都府医師会医師にお話いただき、京都府医師会からは「医師の心得7カ条」というものが提案され、これは現在京都府医師会員の共通の心得となっています。

■写真:京都新聞2月26日朝刊
今年度は2月25日にとりおこなわれました。今回はテーマをより具体化した形で、「患者の言い分、医師の言い分、相互理解を促進するために」というテーマで進められました。まず、「相互理解」とはどういうことかを、基調講演として「医療現場でのコミュニケーションについて〜心理学の立場から〜」という口演を心理学者にしていただきました。つづいて「患者と医者のコミュニケーション」という約25分の寸劇を見ていただき、この内容について心理学者、患者さんの代表、医師、弁護士の方々にそれぞれのお立場からのパネラーとしてコメントをいただきディスカッションしていただきました。また、聴衆の一般の方からもいろいろなコメントや質問が出され、各パネラーや座長を勤めさせていただいたわたくしどもとのディスカッションが行われました。
当日は約300人の聴衆がこられ、京都新聞社の取材もあり翌日の京都新聞・朝刊にその内容が報道されました。
このシンポジウムも3回を迎え、年ごとに一般府民の皆様にも知られるようになってきました。今後もこのシンポジウムをさらに成熟させ、「医療安全」を患者さんと医療従事者が一緒になって考えていくという「新しい医療文化」を京都から全国に発信できるようにしてゆきたいと考えています。
もとより、京都九条病院でも「医療安全」に関しては従前より病院の最も大切な問題と位置づけ以前より院内委員会をもうけその活動を継続しています。
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