腹腔鏡手術

腹腔鏡手術

当院では全身麻酔症例の約9割を腹腔鏡手術で行っております。腹腔鏡手術とは1,2cmまでの小さい傷から手術の道具を入れて、カメラである腹腔鏡でお腹の中を観察しながら行う手術です。開腹手術に比べて小さな傷で済むために体に与える影響が少なくて済むのが特徴です。当院では食道癌、胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍の手術に腹腔鏡手術を行っております。また、虫垂炎、胆嚢結石症などの良性疾患には単孔式腹腔鏡下手術を行っております(詳しくは単孔式腹腔鏡下手術の欄を参考にしてください)。
それぞれの手術で開腹手術、腹腔鏡手術の利点・欠点がありますので、腹腔鏡手術を行うかどうかは、患者さんと主治医とでよく相談をして決定するようにしております。

単孔式腹腔鏡下手術、Needlescopic surgery

腹腔鏡手術のうち一箇所の小さな傷だけで行う手術を単孔式腹腔鏡下手術と呼びます。当院では虫垂切除、小腸の部分切除術などにこの術式を行っております。また通常の腹腔鏡手術で使用する道具は5mmから12mmの太さがありますが、これを2mmや3mmにすることで少しでも傷を小さくする工夫を行う手術を行っております。例えば胆嚢摘出術の際には単孔式腹腔鏡下手術に2mmの鉗子を使用することで安全な手術を行っております(Needlescopic surgery)。
傷の痛みが少なくなるだけでなく、傷がほとんどわからなくなるなどの利点があります。