大腸癌(結腸癌、直腸癌)

大腸癌(結腸癌、直腸癌)の手術はがんの部分を中心に10から30cmの大腸を切除します。大腸癌では周囲のリンパ節に転移を起こしている可能性があるために、同時に周囲のリンパ節の切除(郭清術)を行います。がんの発生部位に応じて

  1. 回盲部切除術
  2. 右結腸切除術
  3. 右半結腸切除術
  4. 横行結腸切除術
  5. 左結腸切除術
  6. S状結腸切除術
  7. 直腸切除術

などを施行しております。当院では開腹下の手術に加えて2008年より体に与える影響が少ない腹腔鏡下の切除術を導入しております。現在では大腸癌の手術の8割は腹腔鏡下に行っております。また、多くの症例で周術期センターを利用してより術後の回復の早いERASプロトコールを2012年より導入しております。

胃癌にはステージⅠからⅣまでがありますが、ステージⅡ、Ⅲに関しては手術を行った後に化学療法(抗癌剤治療)を行ったほうが再発率が低いことが明らかになっております。手術してから2〜3週間後に手術で摘出した組織の病理診断がはっきりします。その頃に化学療法の計画に関して患者さん、ご家族とよく相談するようにしております。